高齢者が起こすめまいの原因は様々です。その中で「脱水症状」から起こるめまいと言うものがあります。
人間は加齢と共に、平衡感覚や血圧を調節する能力などが衰えていきます。それは水分も例外ではなく、自分の体に蓄えられる水分量も年と共に減っていきます。
人間の体は肉や脂肪で詰まっていると思われがちですが、成人の体の約60%が水分で構成されています。しかし高齢者の体内水分量は約50%と減少する為、大変乾燥しやすい状態になっているのです。
高齢者に脱水症状が多い理由、それは体内水分量の減少の他に感覚機能の低下にも原因があります。 通常、体内の水分が不足すると喉が乾き、水分を補給しようとします。ですが高齢者においては感覚機能が低下している為、喉の乾きと言う感覚が鈍くなっているのです。
夏場によく起こる「脱水症状」は多量の発汗により体内の水分が失われ起こります。脱水症状により血液粘度が増加、結果、血流の悪さに繋がりめまいを起こすのです。高齢者に至っては上述に述べた感覚機能の低下も重なる事で更に脱水症状を起こす確率は高くなります。
高齢者の方で入浴後にめまいが起きると言う場合も脱水状態になっている可能性が高いです。夏に多い脱水症状ですが、実は冬も脱水症状になる事があります。冬は暖房器具の使用による部屋の乾燥、湿度の低下などから発汗がなくとも体内の水分が失われているからです。
そもそも「脳卒中」とは、脳の血管の異常が起こる病気や症状の総称です。脳卒中と言っても原因や症状は色々あるのですが、大きく見ると脳卒中の原因は2つです。
1つめは脳の血管が詰まってしまう脳梗塞や脳血栓などがあります。
2つめは脳の血管が破れてしまう脳出血やくも膜下出血などです。 高齢者に起こるめまいの原因の上位は脳梗塞と言われており、且つ、めまいのうち約60~80%が脳が原因によるものとも言われています。
突然起こるめまいや立っていられない程のめまい、1日中継続するめまいや回転性のめまいに伴い、体の片側だけに手足の痺れや麻痺が起こる、呂律が回らないなどの症状がある場合は脳疾患によるめまいの可能性があります。
めまいの症状が軽いが、手足の痺れなどと言った伴う症状があれば脳疾患によるものとも考えられるので早めのに受診しましょう。
加齢と共に血圧にも支障が出てきます。血圧を調整する機能もうまく働かなくなりめまいを引き起こしやすくなりますが、特に寝たきりの高齢者には「起立性低血圧」と呼ばれるめまいがよく起きます。
寝たきりの状態の為、頭と下肢は長期間水平な状態です。 この状態が継続していると心臓の動きも通常、心臓を動かす程の力は必要としない事から機能は徐々に衰えています。
そんな状態から急に起き上がったりすると血液は一気に下肢に下がり、逆に頭への血流は少なくなる事からめまいが起こるのです。めまいの他に立ちくらみや頭痛などと言った症状も現れます。 低血圧に対し高血圧によるものもあります。
加齢による血流の悪さや自律神経の働きが低下する事で血管の収縮、拡張が上手く調節出来なくなります。これに加え、ストレスや生活習慣病なども原因とされています。めまいに伴い、肩凝りや頭痛と言った症状も現れます。
最近の高齢化社会から、高齢者にも「自律神経」が増加しています。主に体や健康に対する不安や悩み、子離れなどによる喪失感が精神的なストレスとなり、自律神経を発症してしまっているのです。
この様なストレスが過度に掛かる事によりめまいと共に頭痛や腰痛などと言った肉体的症状をも起こしていると言う方も少なくありません。
自律神経と関連深い項目
頭部
首・胴部・腕
お腹・腰・足
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