めまいには、耳の病気によって起こるもの、脳の病気によって起こるもの、それ以外が原因によって起こるものの3つに分類されます。
めまいの際に耳鳴りを感じたり、耳が詰まった様な感じがするなどと言った耳の不快感を伴う場合、耳の機能がうまく働いていない場合があり、これは自律神経がきちんと働いていない為に起こるものです。
人間には体のバランスを保つ2種類の自立神経があり、ひとつを交感神経、もうひとつを副交感神経といいます。交感神経は人間の体を活動的に、副交感神経は人間の体を休むようにさせ、この2つの神経はやじろべえのようにお互いに優位さを交代しながら体の調子を整えていきます。
自律神経が乱れると体のあらゆる器官に不調が現れます。交感神経が過度に活動的になると、血管や筋肉の収縮が起こり血流が悪くなります。
これは全身に起こる症状でもあります。耳の不調(耳鳴りなど耳の不快感)も交感神経が過度に働く事で引き起こされます。
血流が悪くなる事で耳の中にある内耳や中耳、前庭神経(脳へ通じる神経)へ血液が届きにくくなると、音を伝える中耳と音を感じる内耳、音を脳へ伝える前庭神経の機能がしなくなる事により耳鳴りなどを引き起こすのです
耳鳴りや耳の閉塞感を感じるめまいは自律神経以外にもあります。めまいを起こす耳の病気の中で代表的な「メニエール病」によるものです。
病名を聞いた事があると言う方は多いのではないでしょうか。
実際に「自律神経」と「メニエール病」はとても相似している病気だと言われていますが、自律神経からくる耳のトラブルは単に耳の機能が低下しているのに対し、メニエール病によるめまいは、耳の奥にある内耳の異常からきています。
突然の激しい回転性のめまいが起き、そのめまいは例えると座った状態なのに突然周囲の景色がグルグル回る様なめまいと共に吐き気や嘔吐と言った症状が現れます。
症状は30分~数時間継続する上に何度も繰返すと言った特徴があります。繰返す間隔は毎日の様にめまいを起こす、1日に1回程度、月に1回程度などと不安定である事も特徴として挙げられます。 三半規管の中と言うのは内リンパ液と言う液体で満たされています。
この内リンパ液が何らかの原因で調節出来なくなり増加してしまうと水が溜まった様な状態となり水膨れが出来ます。 これを内リンパ水腫と呼び、内リンパ水腫が神経を圧迫する事により耳鳴りや難聴と言った、メニエール病の様々な症状を起こしているのです。
自律神経によるめまいと、メニエール病によるめまいは、めまいの出方で違いが分かります。 自律神経が原因のめまいは体がフワフワと浮いた様なめまいですが、メニエール病が原因のめまいは回転性のめまいがあり、酷い場合は立っていられない程の状態となり、同時に耳鳴りや耳の閉塞感などの症状があります。
しかし、どちらにも共通して言える事は、病気の発症原因が精神的ストレスによるものと言う事です。
メニエール病と同じく、耳の異常によって起こるめまいの中には「突発性難聴」と言うものもあります。元々は40~60歳代に多く見られた病気でしたが、最近は10~20歳代など若年層にはも増加傾向にあります。
ある日突然、片方の耳だけ聞こえにくくなると言った病気で、稀に両耳共に起こってしまうと言うケースもあり、聞こえにくくなるだけではなく激しいめまいを伴うのも突発性難聴の特徴です。
ストレスやウィルス感染、風邪など様々な原因となる説はありますが、現在はまだ病気の本当の原因ははっきりと分かっていません。突発性難聴で起こるめまいの症状は、難聴が起こるとタイミングによりめまいの症状は異なります。
難聴と同時に起こるめまいはグルグル回る回転性のめまいと共に吐き気を伴う事があります。難聴の前に起こるめまいは回転性のめまいではなく、フワフワと浮いている様なめまいになる事が多いとされています。
また突発性難聴が引き起こすめまいは一度きりのものがほとんどで、何度もなることはありません。それがメニエール病のめまいとの違いです。
自律神経、メニエール病、突発性難聴と言った病気からくるめまいはそれぞれの病気により、めまいなどの症状こそ異なりますが、全て過度のストレスからくる自律神経の乱れが根底と言う共通点があります。
その為、めまいの症状に応じ早期受診で原因となる病気が何か知る事が必要となってきます。
自律神経と関連深い項目
頭部
首・胴部・腕
お腹・腰・足
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