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漢方薬の中では効果が強い部類です。体力がある人向けなので虚弱体質の人は服用しないようにしましょう。動悸や不安を鎮めて精神を安定させる作用があります。
中に含まれる生薬のうち紫胡は解表剤と呼ばれる汗をかかせる成分の他に、鎮痛鎮静作用があります。 続いて竜骨と牡蛎。竜骨は大型の哺乳類の化石ことで牡蛎は牡蛎の殻のこと。どちらも成分はカルシウムです。
竜骨には鎮静作用があり、動機などを鎮めてしっかり眠れるようにする効果があり、牡蠣には心をリラックスさせる効果があります。 怒った人を見ると「カルシウムが足りないのでは?」と思うことありますよね。
それは本当で、カルシウム成分が体内に足りなくなると心が不安定になり、必要以上に不安になったり緊張したりしてしまいます。 そこでカルシウムを補うことで心を落ち着かせようとするものです。
不眠は、眠る時に本来はたらくする副交感神経が働かず、交感神経が優位になったままであることで起こる自律神経の症状の1つです。ですから自律神経を正しい動きに戻す為、漢方を使うことが多いです。
交感神経、副交感神経という言葉がでてきましたが、これら2つを合わせて自律神経と言います。どちらも人の体になくてはならない大切な神経です。交感神経は主に日中、周りの出来事にすぐに対応するための神経で、血管を収縮させ緊張している状態を保ちます。
副交感神経は主に夜、休息をとり体をリラックスさせて疲れから回復させるための神経です。普段は昼と夜で上手く2つの神経が切り替わるのですが、ストレスや運動不足、夜勤などの変則シフトなどいろいろな原因で2つの神経を切り替えるスイッチが壊れてしまう事があります。
このように2つの神経がうまく切り替わらなくなることを自律神経と呼びます。漢方薬と言うと長い間飲み続けるイメージがありますが、柴胡加竜骨牡蛎湯は比較的効き目が早いことでも有名です。
加味帰脾湯は不安や緊張、イライラを鎮める効果もありますが、一般的には不眠に処方されることが多い漢方薬です。
寝つきが悪くて夜中何度も目が覚めてしまう中途覚醒や、朝早く目が覚めてしまい、以降眠れなくなってしまう早朝覚醒などによく処方されます。 自律神経には特効薬がありません。
なので西洋医学ではそれぞれの症状に応じた薬が処方されます。症状が不眠であれば睡眠薬や睡眠導入薬が処方され強制的に眠らせようとしますが、漢方薬は不眠の原因から改善し不眠を改善します。
睡眠時間には個人差があり、睡眠時間が短くても十分に睡眠が取れている人もいれば、長くてもなかなか疲れが取れない人もいます。そのため不眠はなかなか人から理解されにくい病気です。
短い睡眠時間でも睡眠が足りている人は睡眠の質が良いと考えられます。 睡眠薬でも眠ることはできますが、睡眠の質を上げるには原因を改善することが一番です。
自律神経により不眠となり、不眠による睡眠不足が体の疲れやストレスとなり自律神経を悪化させる。こんな悪循環に陥る前に、適切な施術をし症状を改善しましょう。
抑肝散は神経の高揚を抑えたり、筋肉を緩めてくれる働きがあります。イライラや不眠、興奮や不安を抑えてくれる働きもありますが、もともとは赤ちゃんや子供向けのひきつけやてんかんの薬でもあります。
漢方の世界で「肝」とは心や精神を指します。抑肝散。心を抑えると書きます。抑肝散の中には柴胡加竜骨牡蛎湯にも含まれている紫胡が含まれています。紫胡にも鎮痛鎮静作用が含まれているんでしたね。
そして漢方の世界で言う「気」とは体のエネルギーや原動力のことです。 イライラや不安には柴胡加竜骨牡蛎湯も使われることが多いのですが、柴胡加竜骨牡蛎湯は気の流れが停滞してイライラしている状態の時によく使われ、抑肝散はそれよりも精神的な症状が強く、気が減退したり気が滅入っている状態の時に使われます。
不眠と自律神経、そしてうつには密接な関係があり、脳内伝達物質で幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンの働きが弱まったときに起こることが多いのですが、この抑肝散にはこのセロトニンを増加させる釣藤鈎も含まれているので、精神症状をトータル的にケアします。
自律神経と関連深い項目
頭部
首・胴部・腕
お腹・腰・足
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